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週末Wood Workerの皆さん、こんにちは。長澤です。
木工を始める時に最初に考えるのは素材、すなわち木の材料です。
どんな木が手に入るのか。それはどういう性質を持つのか。樹種特有の性質を基本的に知る事がスタートではありますが、忘れてはいけないのは木は自然が生んだモノだと言う事です。つまり、その『樹種』の一般情報はあくまでも一般情報であって、その木のかたまりがそれぞれ持つ木目、木肌、色、サイズ、固さ、匂い、などというそれぞれの木の『顔、体つき、魂』は実際にその木のかたまりを目の前にして、触って感じる事が重要です。

ですから、何を作るの『なにを』を決めて材料を選ぶか、材料を前にして『この材料からだと何を作るのが良いか』と考える、スタートにはその双方の入り口が有るものです。
木工家のジェペットは、『この木のかたまりには、命がある』と感じて彼が長い間夢に思い描いていた自分の息子像を彫ったのです。本当にこの可愛い操り人形が本物の男の子になって私をお父さんと呼んでくれると良いなあ、と願いながら。するとそこには本当に命が吹き込まれてピノキオと言う男の子になり、その後ジェペットを相当困難な父親業に引きづり込みました。それは創作の物語だとしても、木を毎日触っていると、木のいのちと声を感じる、直接耳には聞こえなくても。そうして感じたままに手を媒体として木と対話していくと、いつの間にかその木片から何か別のいのちが新しく生まれてくる。
そのように、木工の楽しみは自然の生み出した材料を手にして、その魅力を手で、目で、そして嗅覚で感じて何をどのように作ろうか、とあれこれ考えるところにあります。時には何を作るか考えて材料を選んでも、手に入った材料を眺めて触っているうちに新たなアイデアが浮かんで作りたいものが変わる事もしばしばです。
ここ銘木倶楽部には、魅力的な宝石の原石のような木のかけら達がたくさん眠っています。多くのものが数十年を超えて自然に乾燥された材料です。
さまざまな木目、色、杢、耳の残り、割れ、節、虫穴、そして加工痕。そんなひとつひとつの特徴がこれらの木を世界にたったひとつのモノにしています。それらの木の中には量産品、工業製品(products)の世界では切り離されてしまうものたちもたくさん有ります。
そんなモノから、世の中にたった一つのオブジェができあがる。自分が見つけた木の魅力を引き出す。それが木工の楽しさ、喜びです。
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